自然と共に営む。
信州上田の室賀の里より、四季折々の環境の中で稲を育て、牛を育てる。
酪農と稲作を組み合わせた昔ながらの循環型農業を実践した環境に優しい栽培方法を通じ、自然の力のつまった安全でおいしいお米を精一杯作っております。
酪農と稲作を組み合わせた昔ながらの循環型農業を実践した環境に優しい栽培方法を通じ、自然の力のつまった安全でおいしいお米を精一杯作っております。
はじまりは北海道から来た1頭の牛。
かつて室賀の里は酪農が盛んな土地でした。戦後まもなく、
当農場に北海道から1頭の牛がやってきたことがきっかけです。
最盛期には半分以上の家が酪農を営んでいましたが、現在では数軒を残すだけになりました。
昔ながらの農産物の減少、酪農家の減少のなかで、当農場では農業と酪農を有機的につなぐスタイルを継承して、
室賀の里を盛り上げたいという想いがあります。
室賀の山あいの豊かな自然に見守られ、共に生活している牛たちが稲に大きな恵みを与えています。
私たちの想いがつまったお米を通じて、皆様の食卓を支えていきたいと思っています。
信州いずみファームの実践する
循環型農業とは?
稲刈りから白米になるまでに出るもみ殻や米ぬかは次の稲作に使用します。田んぼに残った稲わらは牛の敷きわら(私たちで言う布団マットとシーツ)となり、牛のフンとともにたい肥になります。そのたい肥が田んぼや畑に肥料として使われます。この肥料は有機質なので、田んぼや畑の土を豊かに、作物が育ちやすくしてくれます。
牛は一日にたくさんの草を食べますが、まだ稲穂が硬くなる前の稲を丸ごと円柱型にぴっちりラップを巻いて発酵させると良質なえさになります。田んぼはお米を作るだけではなく、家畜のえさをまかなってくれるので、農場内で必要なものをいつまでも農場内でまかなえるそんな仕組みが循環型農業なのです。
牛は一日にたくさんの草を食べますが、まだ稲穂が硬くなる前の稲を丸ごと円柱型にぴっちりラップを巻いて発酵させると良質なえさになります。田んぼはお米を作るだけではなく、家畜のえさをまかなってくれるので、農場内で必要なものをいつまでも農場内でまかなえるそんな仕組みが循環型農業なのです。
稲
若い稲や
葉、茎を発酵
させ牛の飼料に牛
牛の糞尿は
完熟堆肥として
農地の肥料に土
良い農作物を
育てる、
良い土壌
米作りに適した地域特性と
環境に合わせた農作業
- ~お米作りに適した地域特性~
- 当農場のある信州上田の室賀は標高500メートルほどの中高地なため、稲の生長に必要な暖かい温度
と実った穂の栄養がうまみに変わる冷涼な温度が両立する地域です。
昼間はお日さまの日差しで暖かな環境となり、稲が実りの生長を大いにすることができ、夜になると気温は
一気に下がり、穂に蓄えられた栄養(デンプン)が糖分に変わるため、甘みが強くなります。夜の涼しい環境
では、稲自体も休むことができるため、日が昇って暖かくなる昼には一層栄養を蓄えてくれるのです。 - ~干ばつから稲を守るための田おこし~
- 何年もかけ肥料を施し作付けを繰り返し、肥えてふかふかに耕した「作り土」を作り、田んぼを深くおこすことで、水分をたっぷりと貯水し、猛暑で雨の少ない時期にも干ばつも耐えることができる、根を深く広く張れる土壌作りを行っております。
- ~田植と稲刈り~
- 水温や日照、風の吹き方などで適切な収穫時期は異なります。夏から秋にかけて涼しくなる頃にお米が完熟するように田植えを調節し田植えを遅らせることでゆっくりとお米が実って余裕を持った作業ができる工夫をしています。また多少青いお米がまばらに残る程度の完熟直前の時期に刈り取りを行うことで艶のある美味しいお米になります。
土にも生き物にもやさしい自然素材の肥料
稲や牛から出る自然素材を使った有機質の肥料を作り、
農産物・生き物・土地などといった環境にもやさしい栽培を行っております。
米ぬか
玄米を白米へと精米する際にとれる外皮の胚芽部分である米ぬかはリン酸が豊富に含まれ、実りを充実させます。
また、土の中に棲んでいる微生物の餌にもなるため、田んぼに残ったわらなどを分解してくれ、分解されたものが稲の栄養分となります。
もみ殻
もみ殻は主にケイ酸質でできており、中のお米をしっかり保護しますが、分解されるのも遅いのが特徴です。そのため、もみ殻は牛のフンと混ぜてたい肥にし、稲が吸収しやすくする必要があります。吸収されたケイ酸質は稲の表面や中の細胞を丈夫にし、病害虫の軽減や倒れを抑えてくれます。
自家牛たい肥
牛フンたい肥は一年間をかけて何度も積みかえて場所を移しながら完熟発酵をさせることで、土の中でじわりと長い期間少しずつ効いていく、稲にも優しい最高の肥料となります。
収穫後のこだわり お米本来の美味しさをお届するために
- 〜遠赤感想〜
- 収穫後には綿密に制御された遠赤熱を利用し
てお米にストレスをかけないように、低温でじっく
り乾燥させ、食味重視のお米の水分で乾燥を仕
上げています。
一般に流通しているお米は、長い時間玄米で保管している関係上、水分を低くし(水分量14%程度)カビの発生を防いでいますが、水分を少なくすることで、お米本来の持つ風味やみずみずしさが抑えられてしまいます。当農場は基本モミで保管することで、食味に適した水分での乾燥でも長期にわたって保管することができます。- 〜もみすり〜
- 遠心力を使った機械を使用することで玄米に
傷をつけず綺麗にモミを取り除き食味が向上する
様に工夫しています。
- 〜精米〜
- 石抜き低温精米を採用することで、精米の際
のお米の摩擦熱で逃げてしまう風味や香りを逃
がしません。